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理事長ご挨拶 |
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平成18年10月より日本高血圧学会の理事長に就任いたしました獨協医科大学の松岡博昭であります。日本高血圧学会はご承知の通り1978年(昭和53年)4月1日10名の先生方が発起人となって設立されたものであります。理事長制度を導入して以来、猿田享男初代理事長、荻原俊男第二代理事長、藤田敏郎第三代理事長と錚々たる先生方が理事長をされてこられましたので、責任の重大さに心引き締まる思いであります。
設立当初は学術総会において質の高い限られた演題を時間をかけて討論するという方法がとられました。その様な方法はそれなりに学会のレベルを高め、わが国の高血圧研究の発展に多大な貢献をして参りました。その一方で、最もポピュラーな疾患である高血圧だからこそ、高血圧を専門とする医師や研究者のみならず、実際に高血圧の患者さんを診察されている多くの実地医家の先生方やコメディカルの方々にも高血圧学会に興味を持って参加していただくことが重要であります。
その様な観点から、本学会では10数年前から、質の高い内容の演題を取り上げることは勿論でありますが、実地臨床上の問題点やコメディカル領域のセッションも設け、多くの皆様方が参加していただける様な努力をして参りました。2005年には高血圧患者さんも含めた日本高血圧協会も立ち上がり、昨年には合同で「高血圧の日」を5月17日に制定しました。今後毎年5月中旬に高血圧協会と連携して広く国民に対して高血圧についての啓発活動を行っていきたいと思っています。また昨年10月、高血圧治療に携わる医師・医療関係者は積極的に「禁煙」を推進すべきとの立場から、禁煙宣言を発表しました。
本学会は国際的にも活発に活動を行っております。1988年には京都で第12回国際高血圧学会(ISH)が開催されましたが、2006年10月には福岡で第21回ISHが日本高血圧学会およびアジア太平洋高血圧学会と合同で開催され、70ヶ国から4,500名の方々が参加し、わが国の多くの研究者から優れた研究成果が発表されました。昨年11月には、中国北京市において中国高血圧連盟と合同で日中高血圧シンポジウムを開催し、わが国からも数10名の医師が参加して活発な討論が行われました。また国内では、第30回日本高血圧学会総会が瀧下修一会長の下、沖縄県宜野湾市で開催され、2,000名以上の参加者があり大盛会のうちに終了しました。日本高血圧学会の学会誌である「Hypertension Research」は、最近ではインパクトファクターが3.177に達し、2007年の投稿論文数は海外からの161本を含む396本と、わが国で発行されている医学分野の欧米ジャーナルでもトップの位置を占めております。「高血圧治療ガイドライン」につきましては、2000年に初版が、2004年に改訂版が出され、その英語版が2006年の「Hypertension Research」にも掲載されております。福岡でのISHでは、わが国発の大規模介入試験の成績が幾つか報告され、わが国における高血圧治療に関するエビデンスも集積されつつあります。従いまして、改訂版(JSH2009)を発行することとし、荻原俊男委員長、菊池健次郎副委員長、弊職を中心とした作成委員会を発足させ、改訂作業中であります。種々のご意見をいただいた上で委員会案を本年札幌で行われる第31回日本高血圧学会総会で討論し、2009年初めに発行する予定です。
本学会は2004年、学会事務センターが倒産したため大変な辛酸をなめましたが、藤田前理事長のご努力により独自の学会事務局を立ち上げ、高血圧学会を運営しております。昨年3月からはNPO法人となり、10月には学会認定高血圧専門医制度の設立を目指し、島本和明理事を委員長として専門医制度委員会を発足させました。また本年は設立30周年を迎えますことより、記念誌の発行を計画しております。高血圧学会の今後一層の発展のために、今後とも引き続き皆様方のご支援をお願いする次第であります。 宜しくお願い申し上げます。 |
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| 特定非営利活動法人日本高血圧学会 理事長 |
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